5时38分です

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糖尿病

５時３８分です、健康ライフです。今週は糖尿病を防ぐ生活というテーマでお伝えしていたします。

お話は順天堂大学医学部教授川森隆三さんです。最終回の今朝は生活習慣病はひとつの病気。

生活習慣病はひとつの病気というのはどういう意味なんですか。生活習慣病というのは生活習慣たとえば食事、運動不足、睡眠不足そういうふうなものが引き起こしてくる病気というふうに定義されています。したがいまして、一般的には糖尿病、高血圧、高脂血症、肥満そういうふうなものが上げられているわけですね。でもこのインスリンというホルモンが遅れてゆっくりとしか出てこない。これが糖尿病の遺伝を表している特徴だというふうに考えられているといいますと、そのような遺伝のある方には肥満にやりやすい。あるいは高脂血症になりやすい、高血圧になりやすいということが経験されるわけです。 たとえば食後に血糖値があがってまいりました。血液中に葡萄糖や脂肪がたかくなっています。そこで送れてインスリンが出てきますと、そのインスリンが血液中に余分にある葡萄糖や脂肪を脂肪細胞にとりこませるんですね。そのために肥満になってくるということも考えられますし、送れて出てきたインスリンが、高脂血症や高血圧を惹起してくるということも化学的に証明されつつあります。したがって、一人の方に糖尿病と高血圧と高脂血症これらが勢ぞろいしていることが多いですね。そして私どもは悪い仲間たちと呼んでいますけれども、一人の方に軽い糖尿病、軽い高血圧、それからわずかな肥満、それから軽度の高脂血症がそろって起こってまいります。すると思いもよらず、動脈硬化症がすすみまして、若くして心筋梗塞などになる方も決して珍しくなってきたのですね。日本におきましても、そういう意味で、この処々の軽い異常がひとつの病気を作っているというふうに取らえたいと思っているわけです。

そうすると生活習慣病は総合に関係があるという

ええ、おっしゃったとおりです。最近は糖尿病が高脂血症や肥満、高血圧などを惹起してくる。高血圧があると、高脂血症や糖尿病になりやすい。肥満や高脂血症がやはり糖尿病の引き金になる。お互いに悪影響を及ぼしあうと次々に証明されてまいります。 この中のひとつの出てくる方も多いですね。 ええ、水面上にたとえば糖尿病が出てきますと、ところで水面下には大きな氷山がありまして、そこには高血圧、高脂血症があるんですね。糖尿病の管理だけ目を奪われますと、結局、高血圧や高脂血症が水面上に出てくるということもよく経験いたします。

でも、どうなんでしょうか、今いろいろな機械に健康診断が今ね行われていますし、人間ドックも毎年に行かれる方が多いですし、割と早く血糖値などで見つかるじゃないかと思われますよね。 日本ほど、検診がきちんとなされていて、早期に軽い時期に糖尿病が見つかるかたが多い国がほかにないんですね。日本ほどきちんとドックがなされている国がないんです。ところが、せっかく糖尿病が早期に見つかっていても、症状はまったくございません。痛くもかゆくもありません。また目や腎臓の障害も10年20年先のことです。そうなると、せっかくみたっかた糖尿病も放棄してしまう。糖尿病放置病と私たちども言っていますけれども、糖尿病を無視している方がとても多いですね。せっかく病院に行きましても、食事と運動のことしか注意を受けない、なかなか薬も出ない、すると簡単な病気だと考えて、その治療を中断する方も決して少なくないんです。ですから、糖尿病放置病にかかっていませんか。多くの方々が検診の結果をもっともっと重視していただきたいそういうふうに思いますね。


今のところ、この薬を飲んでしまうと治るというものがないんですね。

ええ、ございませんね。食事療法、運動療法を行い、あるいは一時的ですね、適切なお薬を使いますと、糖尿病が見つかった。そして、一年後に糖尿病が消えてしまった。そして一向十年間まったくその糖尿病になっていない。一度起こった糖尿病が治ってしまった。そういう方々も私ども大数経験するわけですね。 糖尿病は治るんですね。 はい、当インスリンの出が悪いという遺伝的な特徴はもちろん直れません。ところが血糖値が完全に正常な動きがいる。すなわち一度に表に出た、水面上に浮かび出た糖尿病が、再び、水面下に戻ってしまう。そういう例はとても多いですね。そのための早期の発見と早期の管理ですね。

この日本人になりやすい、現代人になりやすい糖尿病が私たちはどういう心構えで、どういう考えでこの病気が考えたらいいでしょうか。 そうですね、やはり遺伝的に、食事や運動不足やストレスの多い生活というのは糖尿病を引き起こしやすい環境だと思われます。従いまして、絶えず自らのライフスタイルに注意しておくことです。そして、すこしでも運動不足になっているな、過食になっているなということを自覚しますとぜひそれを是正していく、これは大事ではないでしょうか。

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