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小鳥の鳴き声が聞こえてきます この夏、私は山に行きました。
バスは、山道を静かに走っていきました。20分後、バスは大きな湖のあるところに止まりました。ここは、私が住んでいる町の水源地です。避暑地でもあります。だから、休みの日に、ここに来る人は、非常に多いです。ここに一晩泊まって、十分に楽しんで帰っていく人もいます。湖を囲んでいる。森の所に、建物の屋根が見えます。大学に入ってから、しばらくここに来なかったので、バス停の近くにも、ホテルなどの数がふえました。
荷物を旅館に預けて、私は同行のみなさんと湖へ出かけました。
私は湖のほとりの細道を辿って行きました。もりの中から小鳥の鳴き声が聞こえてきました。都会ではめったに聞けない声です。朝は雨が降っていましたが、その雨ももうすっかりあがりました。空が青く晴れています。森の中は新鮮な土の匂いがします。 「あれは、何でしょう。」
前を歩いていた一人が突然手を挙げて、私
たちのあゆみを止めました。葦の中で何か赤いものが見えました。 「花でしょう。」 もう一人が言いました。
「違います。あれは、鶴、丹頂鶴でしょう。長くて白いのは、その首ですよ」
「そう、そう。あそこで、餌を捜しているのでしょう」
「いや、卵を抱いているのでしょう」 「きっとそうですよ。風通しの悪い葦の中は蒸し暑いでしょうね」
「蒸し暑いので、首を伸ばしているのでしょうか」
「シ一ッ、静かに。こっちを気にしていますよ。私たちは、そっと離れましょう」
大學に入る前には私はよくこのやまの湖に来ましたが、丹頂鶴に出会ったのは今度が初めてでした。旅館に戻ってからもみんなはまだ丹頂鶴の話をしていました。
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